アニメ映画「トトロ」はだれもが1度は見たことある国民的人気映画です。そんなトトロが住んでいそうな森が埼玉県の所沢市にあります。ここにはトトロが住んでいそうな雄大な展示や自然に触れあえる場所が数多く残されている場所です。ここでは、そんなトトロの森の見どころについて紹介します。
トトロの森はどのような場所?
トトロの森は、数多くの雑木林で構成されています。驚くことにこれは自然のまま残った雑木林ではなく、長い歴史を通じて人々の生活の中と共に形作られた二次林と言われるものです。かつては日本のいたるところにあった循環型の暮らしは雑木林を保全する環境そのものでした。現代は雑木林の数が少なくなり、その価値が見直されてきています。トトロの森は現代人の私たちにも心の安らぎを与えてくれる場所なのです。トトロの森では定期的に森の探検ツアーやサツマイモ収穫体験もしています。貴重な体験となること間違いありませんので是非申し込んでみてください。
狭山丘陵
狭山丘陵は映画「となりのトトロ」の舞台モデルのひとつとなった場所です。東京都と埼玉県の間にまたがる広大な広さの丘陵は、首都圏に残された緑の孤島と言っても過言ありません。緩やかな丘と谷がおりなす四季折々の里山の美しい景色の中には多くの動植物が生息しています。
狭山丘陵の里山は多様な自然環境を作り上げてきました。また、狭山丘陵には、縄文時代の遺跡や鎌倉時代の古戦場が存在し、国宝の地蔵堂などの歴史ある神社も多数分布しています。今では貴重になったカタクリやキンランなどの草花、タヌキやキツネなどの哺乳動物、オオタカやフクロウなどの鳥類も生息しています。昆虫もムカシヤンマやシジミチョウなどの多くが確認され、水辺にはトウキョウサンショウウオも生息しています。
狭山丘陵には、典型的な里山を残した湿地、小川、水田を形成しています。敷地内には、公園などもありバードウォッチングや紅葉が楽しめます。
クロスケの家
2004年にトトロのふるさと基金が活動拠点として取得したことが「クロスケの家」の始まりです。クロスケの家は武蔵野の面影が残る所沢市三ヶ島地区にあり、敷地の広さは約900坪あります。周囲には畑、裏手には小川のせせらぎと竹林、屋敷林があります。また、庭の一角には、サザンカやヤブツバキに守られるかのようにお稲荷様も祀られています。クロスケの家が本格稼働したのは2011年4月。公開は火・水・土曜日限りとなっています。さらに敷地内にはかつてお茶工房として機能していた建物があり、ワークショップ会場としても使用されています。